喉まで出かかってるけど誰だっけ

喉まで出かかってるけど誰だっけ

年を取ってくると物覚えが悪くなり、同じく何かを思い出すのも苦手になってくる。
今朝の朝食メニューを聞かれて即座に言えないとか、テレビで有名人の顔を見て、顔はいくらでも覚えているのに名前が出てこないとか、思い出しても微妙に間違えて思い出すとか、とにかく記憶に自信を持てないシチュエーションが増えるのだ。

 

たとえばうちの母親の話。
母はドラマ「相棒」のファンで、中でも及川光博さん演じる神戸尊のシリーズに入れ込んでいて、放映当時はしょっちゅうミッチーミッチー言っていた。
だが、最近になって主人公・杉下右京の相棒が成宮寛貴さん演じる甲斐享になった途端に「前のシリーズのほら…あの私の好きな…誰だっけ」と、好きなキャラクター名も俳優名も思い出せなくなってしまった。

 

他にも「マイクロ・ジャクソン」と顕微鏡でしか見られないような感じでマイケル・ジャクソンを言い間違えたり、ピエール瀧を「カトリーヌ瀧」とフランス風つながりで呼んでみたり、「歌番組でさっきまで福山雅治に「福山さんかっこいい」と持てはやしていたくせに、彼出演のCMに切り替わった途端に「誰だっけ」とか言い出したり。

 

そんな母の記憶の曖昧さに一瞬「えっ…」と思った直後に二人で大笑いしてしまうのだが、恐ろしいことに自分も年を重ねるごとにそれに近い状況になることが増えてきた。
母の言い間違いや高速物忘れもいずれは自分も通る道なのだろう。