落ち込みから希望に代わった古武術介護の事

落ち込みから希望に代わった古武術介護の事

得意げに息子に言い放った事がありました。去年から好奇心で始めた古武術介護を自慢したかったのです。
息子の前で夫を畳に長座させて、私は夫の後ろから夫を抱き起こしました。

 

得意満面で、「出来る?」と聞いて、息子にやらせました。
じっと、私は見つめていました。

 

息子は夫の背中に手を回して、ぶつぶつつぶやきながら、考えていたのですがすっと夫を立ち上がらせてしまいました。
私は三日もかかったのに、いとも簡単に成功したのです。

 

古武術を習った事があるのかどうか聞いてしまいました。
息子が言うには物理的に考えながら夫を持ち上げたようでした。

 

次は夫を仰向けに寝かせて起き上がらせる事が出来るかやらせて見ました。
今度も簡単に出来たのです。

 

拍子抜けした私は、自分の頭の悪さを実感しました。
それと同時にさすが理系の頭と感心してしまいました。
お嫁さんも同じ理系の大学です。

 

息子達夫婦をぎゃふんと言わせるような事を探して見ようと思いながら考えました。
そのうちに調べる事が出来て、パソコンを持ち出して検索を始めていると、お嫁さんの驚きの声がありました。
目が私のパソコンに向いています。

 

それは、夫が手作りをしたパソコンの台でした。
パソコンの台はダンボールとペットボトルの蓋14個で作った物です。
廃物を利用した、質素な物に感心してくれました。

 

そういえばアボガドの種から発芽させた我が家の植木にも興味を持ってくれました。

 

古武術介護の件はがっかりしましたが、逆に将来の介護を任せられるかもと心でニンマリしてしまいました。